先日、朝の情報番組をたまたま見ていました。
タイの少年達が洞窟に入ったまま出ることができなくなった時に一緒にいたサッカーのコーチが少年たちに瞑想を教え、少年たちが混乱することなく助けを待つことができたと番組でやっていました。
その番組は、羽鳥慎一モーニングショーです。
この内容をまとめてブログに書いてみたいと思いました。
瞑想に対しての入りとしてはいい内容だったのではないかと思います。
Contents
海外メディアが称賛したコーチ、エッカポン・ジャンタウォンさん
まず、ダイバーが救出に行き、少年たちを発見して時に驚いたことは、少年たちが瞑想をしていたということです。
泣いたり、パニックになっている子は一人もいなかった。
瞑想を指導していたのは、エッカポン・ジャンタウォンさん25歳。少年たちを引率していたサッカーのコーチです。
このエッカポンさん、両親と弟さんを伝染病で亡くして、10歳から孤児として20歳までお寺で暮らしていたそうです。
20歳の時におばあちゃんの面倒をみる親戚の方がいなくなったとのことでお寺を出ました。
期間としては、10年間です。大変に苦労された方なのですね。
お寺での生活では、掃除・托鉢・お祈り、そして坐禅を組んでの瞑想。この時にお寺で瞑想を学んだとのことです。
お寺を出られた後は、市場で物を販売したりということをして、サッカーのコーチという職に就いたみたいです。
エッカポンさんは、お寺を出られた後もお寺に顔を出して瞑想したり、洞窟で瞑想していたようです。見習わなきゃ・・・
エッカポンさんの瞑想のやり方・仕方、瞑想を教えた理由
エッカポンさんが修行していたお寺の住職さんがエッカポンさんやっている瞑想のやり方を明かしてくれています。
瞑想①
普通の姿勢(一般の方用、誰でも簡単に取れる姿勢)
右手を左手の上に重ね、身体をまっすぐに。足はあぐらのように組む
瞑想②
座禅(お坊さん用??)
両足を組み合わせて、両太ももの上にのせる。この足の組み方をすると転びにくいそうです。
他にも足の組み方はあるそうですが、この2つが一般的だと思います。
自分は椅子に座って行いますので、別に足を組む・組まないは関係ないと思いますが・・・
足を組むのが難しい方などは、普通に椅子に座って行えばいいですよ。
エッカポンさんのお寺の住職は、エッカポンさんがなぜ少年たちに瞑想を教えたのかという理由には、瞑想を続けて体を動かさなければ、空腹やのどの渇きを感じにくいからだろうと言われていたみたいです。
これに対して自律神経研究家の第一人者の順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏は、瞑想の効果として血流を上げることと話され、のどの渇きや空腹というのはストレスや恐怖によって感じやすくなる。
それは、血流が障害されることによって感じやすくなるそうです。血流を改善することによって、空腹やのどの渇きを感じにくくする。ストレスや恐怖を下げる要因にもなっているのだろうと話されていました。だから、暗闇に長時間いても泣いたり、パニックになったりする少年が出なかったのだろうとも言われていました。
瞑想の効果に海外のメディアが大絶賛
アメリカのニューヨーク・タイムズでは、
瞑想は、嵐が通り過ぎるのをじっと待つように怖い思いやネガティブな考えをやり過ごす。
スタンフォード大学医学部 シュピーゲル教授
イギリスのインディペンデントでは、
いくつかの研究によって瞑想とストレス・不安・身体的な痛みの瞬間的解消には関係があるとされている。
このように今回のタイの少年の件から瞑想の効果を海外のメディアも大絶賛しています。
瞑想の欧米化 マインドフルネスとは?効果は?
マインドフルネスとは、瞑想をもとにアメリカのマサチューセッツ大学で開発されたストレス低減法のことを言います。マインドフルネスという言葉の意味は、注意深さという英語での意味があります。
順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏は、番組内で一般的には瞑想=マインドフルネスで説明されていることが多いが少し違いがあると話されています。
瞑想というのは状態。マインドフルネスとは、行為である。
マインドフルネスの方は、在ることのストレスを低減するという目的を持って行うもの。
瞑想というのは、目的ではなくて・・・目的というのがはっきりしないもの。2つは似たようでいて少し違ったものであると言われていました。
マインドフルネスの効果は、「今この瞬間」に意識を集中することで過去の失敗や将来の不安がもたらすネガティブな感情に気づきやり過ごすことができるようなる(毎日新聞)
そして、自律神経が整う。
自律神経とは、内臓や血管の働きなど自分ではコントロールできない神経です。
心拍数を上げて興奮をつかさどる交感神経と心拍数を下げて気持ちを落ち着かせてリラックスさせる副交感神経。この2つの神経がマインドフルネスで整ってくるとのことです。
各国の大学でのマインドフルネスのこのような研究結果出ています。
ハーバード大学の研究結果
ストレスに強くなる。記憶力が上がる。
カーネギーメロン大学の研究結果
集中力が上がる。
瞑想・マインドフルネスを行っている有名人や企業
スティーブ・ジョブズ(アップル社創設者)
19歳の時にインドで禅の瞑想に出会う。瞑想で得られる効果として、「直感が花開き物事がはっきり見えるようになる。」と伝記に書かれています。大事なイベントの前には瞑想していたということです。
アップル社では、勤務時間の30分間を瞑想することが許されています。
ジョージ・ルーカス(映画監督)
スターウォーズの映画の中でも登場人物が瞑想する場面が多数あり、瞑想室という瞑想する部屋も劇中に出てきます
マイケル・ジョーダン(元NBAバスケットボール選手)
瞑想・マインドフルネスの効果により、チームメイトを気遣って、チームワークが向上する経験をしている。それまでは、闘争心が強く、チームメイトに暴言を吐いたりしてたようです。
ジョコビッチ(テニスプレーヤー)
試合前に瞑想している。非常に感情的であったが、一歩下がって自分を見つめ感情のコントロールが向上したということです。(著書)
米グーグル社
オフィス内に瞑想ルームあり。2007年に研修の1つとして導入。
・ストレスの軽減
・創造性の向上
・プレゼンで緊張しない などの効果を企業として実感しているようです。
ヤフージャパン
2016年に研修に導入。社内の芝生スパースで瞑想を週2回、各1時間行っている。
ストレッチ+マインドフルネス教室 → 体験教室(有料)に1カ月で100人が殺到している。
高校球児 → 試合直前に1分間瞑想によって迷いなくフルスイングができる。
どこでも簡単!!お気軽!!マインドフルネス瞑想のやり方
羽鳥慎一モーニングショーで紹介されていたものです。
取り組みやすいものを紹介されていますので、参考にしてみてください。
①姿勢を整える → どのようなところでも良い。椅子であれば、背筋を伸ばして肩の力を抜いて、浅く腰かけて座る。手は膝の上、両足はしっかりと床に付ける。
②呼吸を整える → 4秒かけて鼻から吸う。8秒かけて口から吐く。
③5回繰り返す → 吸う 交感神経 吐く 副交感神経 呼吸に意識を集中。バランスを整える。
上記で呼吸を整えるのが難しい場合は、
①写真を見て、ストーリーを考える。冒険したり、発見したり、ときめいたり・・・
②想像することで、脳を使い、交感神経を高める。
③目を閉じて、もう1度ゆっくり頭の中でストーリーを再生。
④穏やかな気持ちで、約30秒間瞑想
副交感神経が高まり、さらにバランスが整う。
いいイメージを作ると、呼吸は落ち着くので、このようにイメージを取り入れたやり方も良いようです。
どうだったでしょうか?
ご参考にされてください。